階段8段でもバリア

新しくできた話題のカフェへ

自分はカフェ好きである。新規オープンというニュースが飛びこんでくるとまず行きたくなる。
 このたび、近所の駅近くにネットや新聞で話題になった新規オープンの店に行ってみた。駅から地続きかとおもいきや、なんと、カフェの入口まで、8段くらいの階段があるではないか!
 ランチがほぼ終わりの午後1時ころ、店から老人の7,8人の集団が大声でしゃべりながら出て来る。階段には左右に手すりがある。これを確認しないと、中に入ったはいいが、帰ってこれなくなる。よし、入れる。右手で手すりを持って階段を昇って中に入る。入口を入って少しの所にも段差がある。店員さんはいろいろ気遣ってくれる。
 店は昭和時代の建物を改装して作られたものだ。なるほど、磨きこまれた木の床。古い照明器具。悪くない。注文したコーヒーもトーストもおいしい。カフェとしての基本条件はそろっている。
 しかし私はここを再訪しようとは思わない。そう、例の階段だ。あそこを昇り降りしてまで行きたいと思う店ではなかった。昭和レトロくそくらえ。令和時代の今、古民家カフェなど古い建物を改装して店を開く場合はせめて障害者のアクセスのしやすさにも気を配ってほしい。

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